結婚適齢期
結婚適齢期

年齢のズレをカバーするもの

年齢のズレをカバーするもの

さて、個人差は多少あろうとも、大体の適 齢期のワクについては、見当がついたことと 思います。 ところで、どれか一つの条件がひどくズレ てしまったときは、どうしたらよいでしょう か。これに対して、押鐘氏は「適齢期は最も 理想的な期間をいうのだから、もし、これか らはみ出した場合は、そのハンディキャップ をヵバーする方法があります。たとえば出産 の問題です。三十代の女性は、骨盤が開きに くくなったり、陣痛微弱を起こしやすい心配 はあるが、これは帝王切開で無事に出産させ ることができます。

帝王切開は、名称が仰々しく、大手術のよ うに一般には思われがちですが、現代の医学 では大手術ではなくなっています。もっと世 問が考え方を変え、また社会保障の制度もこ の手術に適応されるなどのことになれば、そ れだけ結婚適齢期の幅もひろがるというもの です」と言っています。なお、押鐘氏自身三 十二才のときに、二十八才だった現夫人と結 婚されたことをつけ加えておきます。

夫婦の年齢の差

結婚適齢期に次いで問題になるのは、夫婦の年 齢の開きです。 これも、男性側の希望をアンケートによっ て見ると、二~五才年下の妻をということ です。 アンケートによってわかったことは、若い 男性ほど年齢差の少ない妻を望んでいるよう です。三十代で未婚の男性のほとんどが、十 才近い年齢の開きを希望しているのもおもし ろい現象です。

なお、女性の場合は、昭和女子大心理研究 会の行なったアンケートによりました。 男性がちょっと上 押鐘氏の研究では、同年 か、男性がちょっと上という夫婦がいちばん うまくいっているそうです。 性ホルモンの製造の最高潮という自然現象 から見れば、男性が少し年長であるのが適当 だということです。 もっとも、夫が年下である場合は、今まで のところ、日本では数が少なかったので、統 計の上に不じゅうぶんさがあると見たほうが よいでしよう。

同年説 もう一人、医学評論家石垣純二博士 の意見を聞いてみましょう。 博士は、同年の夫婦が最もしっくりいくと いう見方です。同年の相手を選んだ人は非常 に賢明だというのですが、その理由は、最も 離婚率の低いグループだということ、またい ちばん長くいっしょに暮らせて、未亡人生活 が最短だから。

そして不感症がいちばん少ないので結婚の喜びを味わい尽くせるから。 はじめから二人三脚型でいけて、夫唱婦随型が少なく、家 庭の民主化に役立ち、ひいては日本の民主化 にも貢献するに違いない、というわけです。 なお、女性 は二十五~二 十九才に産ん だ子がいちば ん健康優良児 だという報告 もあり、この 間に三人の子 をじょうずに 間をあけて産 むとすると、 二十~二十三 才に結婚する のが、最もよ い。同年結婚 の理を合わせ ると、男女とも二十~二十三才での結婚が最 もよいので、日本の男性は現在よりもう二、 三年早婚になるべきだという説です。

ただし、女性の二十才未満の結婚は、産む 子の死亡の率も高く、死産、出産事故死の率 も、また離婚率も高いし、職業教育をしつか り受ける暇がないので、夫へのやどり木にな りやすい。だから十代の結婚には警告を与え ています。 子どもを教育するには 教育学の立場から、 品川孝子さんは、十才以上もの年齢差のある 夫婦間では物の見方、考え方に一致点が少な い。どうしてもしっくりいかない。そういう 家庭では問題の子が生まれる可能性も高い と見ています。